思い出の患者さん …オーバードーズの女の子

 

コンビニで風邪薬を大量に購入し一気に服薬、自殺未遂として救急搬送されICUに入院した若い女性の患者さん。

このように、主に自殺を目的として薬を故意に多量服薬することを「オーバードーズ」と言います。

よく「オーバードーズだと胃洗浄されるのでは?」というイメージがありますが、よっぽどの服薬量じゃない限り大量の点滴で薬物を体外に出して、翌朝には退院です。

ICUに1泊2日すると医療費は5~6万円ほど(その理由は「ICU1泊2日入院にご注意!」を参照)、この患者さんは全く手持ちがないといい、分割払いの誓約書も取りましたがその後全く医療費を支払いませんでした。

 

死ぬためにコンビニで買った風邪薬はいくらだったでしょうか、多分何千円もしなかったと思います。

風邪薬より医療費の方が高いのも分かりますし、お金がないのも分かる。

でも、自分が死ぬためのお金は払って、生かされるためのお金は払わないんだなあ、と思うと、医療従事者としてはやり切れない思いがあるのも確かです。