医事課入院担当の一日(前半)

 

医事課の入院担当の一日の流れをご紹介します。

入院担当の主な業務は、入院している患者さんの医療費を計算し、請求書を作るとともに、健康保険にレセプトを提出することです。

午前…退院計算(退院する患者さんの医療費を計算して請求書を作る)

午後…入院計算(入院している患者さんのカルテを読んでパソコンに点数の入力を進めておく)

と一日が綺麗に分かれていると本当に良いのですが、

実際はこの配分をベースにしながら、病棟との連携、患者さんへの対応、院内の委員会出席などをこなしています。

 

 

まずは、午前中の退院計算の忙しさを知っていただけると幸いです。

 

●朝出勤するとパソコンを立ち上げ、今日退院する患者さんをチェックする。

 

 

●早く退院する患者さんから鬼のように入力。

医療費が自己負担上限額に行かない時はそりゃあもう請求漏れがないか気を遣います。
自己負担上限に達する場合はとにかく請求書を早く出してあとからゆっくり請求内容を整えるようにしています。

 

 

①よくあるイレギュラー:請求書を発行した後から追加の電話がかかってくる。

帰る直前に患者さんが薬を希望したり、先生が追加で処方を出したり、急にオムツを使ったり、

病棟には「もうこれで閉めていいですね?」と確認は取っていますが、追加が出ることが多々あります。※請求書を発行することを「閉める」と言っている。

 

 

②よくあるイレギュラー:退院時間に変更があり、食事回数が増減する。

患者さんが「やっぱり早く帰りたい」と言い出すことはよくあるが、食事代を変えるのがパソコン入力上、地味に面倒なのである。

 

 

③よくあるイレギュラー:病状急変により、退院延期。

※熱発(ねっぱつ)…急な発熱のこと

 

 

④よくあるイレギュラー:医師がつかまらずDPC病名が決定できない。

先生、めまいにも「末梢性めまい」「良性発作性めまい」「メニエール症候群」など色々あるんですけど…。

※DPCとは、入院中に行った医療行為の診療報酬点数をすべて足して医療費を出す(出来高)のではなく、入院中最も治療を要した病名を決め、その病名1日当たり何点というすでに決められた点数で医療費を出す方法です。

 

 

⑤こんな時に限って、今でなくてもいい電話がかかってくる。

後にしてくれんか!(イラッ)

 

 

⑥よくあるイレギュラー:DPC病名丸ごと間違っていた。

判断に迷うDPC病名については、早めに診療録管理士さんに判断を仰ぎます。

病院によっては、診療録管理士さんがチェックをしてから請求書を出すところもあるとか。

 

 

⑦よくあるイレギュラー:退院証明書の準備ができていなかった。

基本的には、医師が下書きを書いて医事課が清書します。

 

 

⑧よくあるイレギュラー:病棟から医療費が支払えないとの連絡が。

支払いについては、前もって概算を伝えるようにしていますが、後日振込、年金月に分割払いなどケースバイケースで応じています。

 

 

⑨患者さんが退院してから追加の連絡が来る。

マジかよー。早く言えよー。

 

 

とまあ、こんな感じで色んな医療従事者が関わって色んな点数が飛び交います。
計算間違いが出ることもあり、追加返金させていただくこともありますが、何卒ご容赦ください。

 

ちなみに毎朝こんな戦場ですが、あらかじめ退院が分かっている患者の分は前日までに大体入力を終えているので、もうちょっとマシ…かな……。