認定証の取得と提示の注意点

月末にありがちな電話かけ。

 

結論:認定証の申請で困ったら、医事課に相談してみよう。

 

 

認定証は申請すると、申請月から使える証書が発行されます。

したがって、今月の医療費に認定証を適用させたかったら、今月中に認定証を取得し、今月中に認定証を病院の窓口に提示する必要があります。

健康保険の請求のスケジュールから、今月の医療費は今月中に計算を終えているため、翌月認定証を出されても遡って医療費の修正がきかないのです。

 

なお、認定証の有効期限はまちまちですが、以下のような感じです。

社会保険…申請月から1年(申し出が必要な健康保険もあり)

国民健康保険…申請月から毎年9月30日まで

後期高齢者医療保険…申請月から毎年7月31日まで

 

 

 

全国健康保険協会HPにある認定証の申請書がこちらです。

 

「療養予定期間」の記載欄がありますが、期間を記入しない場合申請した月から1年間有効の認定証が発行されます。

下手に「療養予定期間」を書いたばかりに1ヶ月しか使えない認定証をもらい、数か月後にまた再入院して再度申請が必要になったケースを見たことがあります。

ここはあえて空欄にし、「最長期間」の認定証が出るよう申請して、いつ急な入院があってもすぐ使えるようにしておいた方が賢明でしょう

 

 

また、「申請月の初日より前に遡及しません」と記載があります。つまり「今申請しても先月以前分の認定証は出ませんよ」ということです。

個人の経験では、国保・後期高齢は泣いても笑っても先月以前分の認定証は出ないので、

月末に入院した患者さんが大きな手術などをすると、「今すぐ認定証の申請に行ってー!」と大慌てになりますが、

社保に限っては医事課担当者の了承があれば先月分の認定証を出してもらえます。

 

ただ、先月分の認定証を遡って提出するということは、先月分のレセプトの請求を一旦ストップさせ、その分の医療費が健康保険から病院に入ってくるのが遅れることを意味します。

たとえ遅れても、患者さんの医療費の自己負担額が大きく、未収金が発生するリスクの方が高い場合は、認定証を提示してもらった方が病院側の利益になるのです。

社保に限っては、先月分の認定証を出してもらうかは要相談、となります。

 

 

認定証が必要になる場面というと、入院時が多いと思います。

それも「緊急入院」で、救急車で運ばれてそのまま入院とか、外来で入院が決まって荷物を取りに行くくらいしか時間をもらえない状況。

そんな慌ただしい中で認定証の手続きに行くのは大きな負担だと思いますが、まずは医事課に相談してみましょう。

いつまでに取りに行けばいいか(認定証の取得が翌月になってもなんとかなる場合もありますが、要相談)、どこに取りに行けばいいか、など相談に乗ってもらえると思います。

また、健康保険の窓口と交渉して郵送で申請することもできますし、今はインターネットで申請書をダウンロードできたりします。記入方法が分からなければ、それも医事課に訊きましょう。

独り暮らしのために郵送で申請しても認定証を受け取れない場合は、医事課(もしくは自分の病室)を送付先にすることも相談次第です。

 

 

ちなみに私は認定証第一主義だったので、申請書のダウンロードや代筆、切手代をもらって投函代行、身寄りもなく重篤な患者さんの場合は申請代行までやっていました(保険証や印鑑を預かって健康保険まで行くのです)。

認定証のあるなしでどれだけ医療費が違うか、患者さんの負担が違うかを医事課職員として一番分かっていましたし、患者さんが医療費を支払えない=未収金の発生を防ぐ意味でも、認定証の申請支援は非常に重要です。